(24)『“健康住宅”のウソ・ホント』 ~第3章 いま必要なのは、換気システムをより進化させた 空調システム~(P112~113)
当社代表取締役 杉山義博の「家づくりの想い」が1冊の本となり、2018年7月に幻冬舎より発売されました。その中身を少しずつご紹介させていただきます。(amazonからもお求めいただけます)
~第3章~
ウ ソ ③:窓が多く風通しのいい家は、空気がきれいで健康的
ホント③::PM2.5、花粉、ホコリ……窓から侵入する有害物質によって健康を損なう
いま必要なのは、換気システムをより進化させた 空調システム
空調とは、「空気調和」という意味です。この言葉は、早稲田大学名誉教授の井上宇市氏が、英語の「Air Conditioning」を空気調和と訳したのが最初といわれています。
空気調和のためには、温度管理(冷房・暖房)のほか、輻射(床や壁の温度管理)、気流(風の流れ)、湿度管理(除湿・加湿)、ちりやホコリなどの管理(空気浄化)、ガス成分の管理(主に換気)などの項目をすべて、またはその多くを満たしている必要があります。
住宅にとっての空調とは、居住性において快適な空気環境をつくり出すことです。そのため、「省エネ・安全性・ローコスト・メンテナンス性・リノベーション性」などのバランスも考慮しなければいけません。
これまで住宅用として使われてきた一般的な換気システムは、空調のほんの一部の機能にすぎませんでした。室内のにおいや煙、湿気など汚染物質を含んだ、いわば「マイナス」の状態の空気環境を、「ゼロ」の状態に近づけるだけの装置です。
一方でマッハシステムは、冷房・暖房・除湿・空気清浄・換気など、家中を快適にするために開発された新しい仕組みの空調設備です。単独の換気システムよりも、さらに効果的な換気や冷暖房ができるようになっており、「マイナス」の空気環境から「プラス」の健康住宅を実現できるシステムです。
くり返しになりますが、マッハシステムなら、1年を通じてほとんど室温が変わらず、部屋ごとの寒暖差に悩まされることもありません。天井と床の温度はほとんど変わらず、温かい空気が上にこもることもなければ、冷たい空気が下にたまることもありません。全館の温度差を1~2℃程度に保つことで、夏はさらりと、冬でも素足で歩ける家を実現しました。
今や、外の空気は「きれい」といえない時代になってしまいました。そんな中で、オール外断熱とマッハシステムの組み合わせは、まさにこの時代に即した賢い住まいです。