設計ワンポイントアドバイス ~家事動線~
プランニングを進める時に、特に奥様にとって重要な問題はやはり「家事動線」。毎日同じことを繰り返す家事なので、お決まりの位置にお決まりの機能が必要です。
しかし子供が幼児期から中学生までは、1年毎に生活スタイルは大きく変わっていきます。その後子供が独立するまでは緩やかに変化し、その後親としての義務を終えると同時に一変します。
「マルシチの家」の寿命は、適切なお手入れをしていただければ、その長きに亘ってご家族の生活を支え続けます。収納や作業スペース等、あまり造り込み過ぎず、家具の配置や軽微なリフォームでその変化に対応していくことも必要かと思います。
例えば、ダイニングの一角のスタディーコーナー。お子様が低学年のうちは、奥様が食事の支度をしながら勉強を見てやれますが、いずれ個室へ移動します。その時は奥様の家事コーナーやご夫婦の趣味のコーナーに。そうなると、そこにはカウンターを付けるのがいいのか、収納にするのがいいのか・・・。
家づくりの過程で一番気合が入るプランニングですが、住まい始めると身体のほうが慣れていくという順応性も含めて考えましょう。