設計のワンポイントアドバイス ~収納~
生活スペースの他に、住宅に無くてはならないものが収納スペースです。
戸建住宅では床面積の12~15%、マンションでは8%以上の収納が必要であると言われています。もちろん、個人や生活スタイルによる違いもありますので、どれくらい収納スペースを確保するかは全体とのバランスを考慮して検討します。
家がスッキリと片付いて見える設計のポイントは「収納」にあります。しかし、扉をつけて隠す収納ばかりにしてしまうと、使いにくくなってしまうこともあります。
よく使うものは位置を決めてオープンに、季節物やお気に入りのものを飾る「見せる収納」を取り入れることで、使い勝手も良く、おしゃれなインテリアとすることができます。
今回は「見せる収納」について、写真と共にご紹介したいと思います。
1.テレビ背面に、収納スペースを設けた例
片づけやすくさせるために扉は設けず、見せつつも隠す、リビングの収納スペースです。
2. ニッチに絵・本・写真・観葉植物等を飾りつけた例
手前にはソファーを置く予定です。
3. キッチン収納にメリハリをつけた例
キッチン奥のパントリーは「隠す」大容量収納。背面収納上部はオープンに「見せる」収納で、すっきりさせています。
収納の用途・目的・こだわりによって、最適な方法は異なります。「見せる」「見せない」をバランスよく計画し、使いやすさも兼ね備えた、おしゃれな住まいを目指しませんか?