日本の気候風土に適した「木造建築」

歴史ある建築物をイメージした時、ヨーロッパであれば、石造りや煉瓦造りの建物を思い浮かぶのではないでしょうか。しかし、日本では近代建築を除けば、ほぼ木造となり、石や煉瓦を採用した建築物は見られません。現存する世界最古の木造建築物である法隆寺、世界最大の木造建築物である東大寺に代表されるように、日本の歴史的な建築物は木で造られてきました。これらの建築物が、時代を超えて今なお存在していることは、日本の気候風土に「木造建築」が適していることの証明であると言えるのではないでしょうか。
【日本の気候風土の特徴】
北緯約35度に位置しており、気候における特徴は、春と秋は比較的過ごしやすく、夏季は高温多湿、冬季は気温も湿度も低いということが挙げられます。また、梅雨の時期があり、台風が来ることも、日本の気候の特徴です
そして日本は、世界で唯一4枚のプレート(地球の表面を覆う厚い岩板)がせめぎ合う特異な地です。プレート同士の衝突する力が限界に達した時、その反動エネルギーは大地を揺らし、地震となります。
(日本周辺のプレート)
(地震のメカニズム)
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2024年 春号」掲載)