忘れがちな住まいのお手入れ ~浴槽の追い焚き配管~
住まいの性能・品質、キレイな状態を長持ちさせるには、日頃のお掃除や必要に応じたセルフメンテナンスが欠かせません。マルシチの家に、末永く、安全、安心、快適にお住まいいただきたい。そんな想いを込めて、年次点検で気が付くことの多い忘れがちな住まいのお手入れ箇所、そして直接ご質問をいただくことの多いお手入れ箇所についてご紹介いたします。
浴槽の追い焚き配管
お風呂の湯を追い焚きすると白や茶色の湯垢や黒い汚れが出てくる、溜めた湯から生臭い臭いがする。それは風呂釜(湯を沸かす装置)の配管がかなり汚れている証拠です。風呂釜の汚れは雑菌増殖の原因となり、健康被害を引き起こします。
追い焚き配管には2種類(1つ穴・2つ穴)ありますが、新築の場合は穴が1つだけあいている強制循環方式がほとんどとなります。穴の中では配管が2つに分かれていますが、ポンプを利用し1つの穴で水を吸い込み、湯を吐き出す仕組みになっています。
図の出典)ジョンソン㈱HPより
お手入れは2カ月に1度が目安となります。市販の洗浄剤もしくは、過炭酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を使用してのお手入れがお勧めです。市販の洗浄剤を使用する場合は、付属の取扱説明書に従ってお手入れしてください。過炭酸ナトリウムを使用する場合は、次の手順でお手入れしてください。
①お風呂の水位が穴より5㎝くらい上になるように湯を張ってください。(入浴剤を使用していなければ、残り湯でも構いません)※温度は40度くらいが良いです。
②浴槽の中に過炭酸ナトリウム250gを入れて、手桶などでざっとかき混ぜてください。この時、粒子が完全に溶けていなくても構いません。
③お風呂の追い焚き運転を10分程度してください。プラスチック製の桶や椅子などの風呂小物を浴槽に入れてつけ置きすると、後で軽くこするだけでキレイになります。(湯温が下がらないように風呂フタをしておくと効果的です)
④2時間から3時間そのままの状態にしておいてください。
⑤お風呂の追い焚き運転を5分程度してから排水してください。
⑥水道のホースもしくはシャワーで穴に勢いよく水を当て、汚れが出てこなくなるまでしっかり内部を洗い流してください。
⑦浴槽やつけ置きした風呂小物をスポンジでこすって水洗いしてください。
※大理石やヒノキの浴槽、24時間風呂にこの洗浄方法は使えません。