忘れがちな住まいのお手入れ ~排水管~
住まいの性能・品質、キレイな状態を長持ちさせるには、日頃のお掃除や必要に応じたセルフメンテナンスが欠かせません。マルシチの家に、末永く、安全、安心、快適にお住まいいただきたい。そんな想いを込めて、年次点検で気が付くことの多い忘れがちな住まいのお手入れ箇所、そして直接ご質問をいただくことの多いお手入れ箇所についてご紹介いたします。
排水管
毎日使用するキッチンや洗面台。使い方によっては、排水管に汚れが付着し、流れが悪くなったり、最悪の場合には詰まって排水口から水が逆流してしまうことも…。そうならないためには、日頃のお手入れが肝心です。
【キッチンの場合】
キッチンの排水管が詰まる一番の原因は油汚れです。一度、こびり付いてしまうとなかなか落ちません。他にも食材カスや食器用の洗剤カスも詰まりの原因です。毎日お使いいただく中で、排水管に汚れが層となってこびりつき、排水の通り道が狭くなっていきます。つまり、排水管内に付着した汚れが水の通り道を縮小させているのです。そうなってしまうと、水の流れが悪くなり、排水量が排水能力を超えて、水があふれてしまいます。
そのため、フライパンなどに残った油は拭いてから洗うようにするなど事前の予防策が重要となります。また、定期的に家庭用パイプクリーナーを使用したり、週に1度、排水口に向けて水を勢いよく流し、排水管に付着したゴミを押し流すことも詰まりを防ぐ大切なポイントです。
【洗面台の場合】
洗面台の排水管が詰まる原因は、髪の毛、石鹸や人の油、アカなどです。排水管の内側にこれらが付着し、ばい菌が繁殖してヌルヌルの状態になります。その後、ヌメリに髪の毛が絡まって、更に石鹸や人の油・アカなどが付着し髪の毛が塊になっていきます。この髪の毛などによる塊が排水の流れを悪くして、最終的には排水を詰まらせ、流れなくなってしまいます。
キッチンと同様に、排水詰まりの原因となるゴミや髪の毛を流さない用に気を付けると共に、定期的に家庭用のパイプクリーナーを使用していただくことがお勧めです。また、薬剤に頼らない掃除方法としては、重曹と酢でもお手入れできます。まず、排水口に重曹をスプーン2・3杯振り入れ、重曹と同量の酢と40℃くらいのお湯を注ぎます。重曹が泡立ったら、30分ほど放置して、お湯ですすいでください。月に1回程度がお手入れの目安となります。(キッチンや浴室など他の排水口も同様のお手入れ方法が可能です)