建具について
建具にも色々ありますが、部屋を間仕切る室内建具についてのお話です。
現在、住まいに使われている室内建具は、メーカーが販売している既製品が主流です。見た目が非常に良く、色々なメーカーが多様な商品を製作していて、性能もとても良いです。近年では、引き戸・開き戸共に、ソフトクローズ機能(閉まる直前で動きがゆっくりになり、最後までしっかり閉まる)が付いた商品が多くなってきました。商品によって多少機構は異なりますが、大変便利です。
昔はそのような建具はなく、無垢の木で作った建具やベニヤ板を両面に貼りつけたフラッシュ戸が主流でした。特にフラッシュ戸はベニヤ板の模様や色が変わるだけで、水廻りのドアなどに小窓が付くことはありましたが、デザインはどれも変わりなく、とてもシンプルな建具でした。もちろん今でも、住まいのデザインに合わせ、木目のみならず、カラフルなフラッシュ戸を製作させていただくこともあります。
どちらの建具が良いとも言い切れませんが、既製品は見栄え、性能面も良く、安価ですので、採用しやすいです。一方、製作建具はドア本体だけでなく、枠も合わせて用意しなくてはいけないなど手間やコストはかかりますが、オリジナルで愛着あるデザインに仕上げることができます。お勧めは、無垢材で製作した建具をメインの部屋に一箇所だけでも使用すること。そうすることで、住まいの愛着も一段と増すのではないでしょうか。