床材を選ぶポイント! 素足でも快適な床を選びませんか?
床材を決める時に床が傷つきやすいか、そうでないかという点で決めている方が多いように感じます。
素足で過ごす時に暖かくて疲れにくい、そんな床材を選ぶことで室内にいる時の快適性が変わるのではないでしょうか。床の傷つきにくさだけでなく、「過ごしやすさ」という点にこだわって床材を決めるのはいかがでしょうか?
快適で過ごすためには素材の「温度感」と「硬さ」がポイントになります。
Point1 素材の温度感
人が床や壁に触れて「温かい/冷たい」と感じる温度の事を接触温熱感といいます。温度の感じ方は床材や壁材からの熱の移動するスピードによって変わります。熱の移動するスピードは熱の伝わりやすさ(熱伝導率)によって異なり、素材ごとに固有の値があります。
例えば、金属と木材で比較してみましょう。金属はすぐに温まりますが、冷えるのも早いです。これは熱が伝わりやすい(=熱伝導率が大きい)からです。体の熱が金属に移動するスピードが速いため、冷たく感じるのです。一方、木材は金属よりも熱が伝わりにくい素材です。金属よりゆっくりとしたスピードで熱が移動するため、同じ温度の金属と木材がある場合、木材のほうが温かく感じます。
Point2 素材の硬さ
床材の硬さは、木材であればどれも同じだと思っている方もいらっしゃいます。しかし、木の材種によっても硬さは異なります。床材の硬さによって、歩きやすさや足腰への負担や傷つきやすさが変わってきます。
硬い床は傷はつきにくいですが、足腰への負担が大きくなります。立っている時間が長いと疲れを感じやすいかもしれません。小さなお子さんや高齢者のいる家庭では安全性を配慮し、柔らかい床を選ばれることがあります。硬い床材よりも柔らかい床材の方が、転倒した際に怪我をしにくいからです。しかし、床に何かを落としたりすると傷などが出来てしまう事があります。
それ以外にもペットを飼う場合など、用途や目的に合わせた選択をする事も重要になります。
モデルハウス「木楽」では、様々な床材を使用しています。MaHAtシステムにより、各部屋や床の温度はほとんど変わりませんが、歩いてみるとその感じ方が床の素材ごとに異なるのです。温度計で計測すると同じ温度にも関わらず、暖かく感じる床や少しひんやり感じる床があります。また、籐のタイルカーペットは足裏で素材を感じることができます。モデルハウス「木楽」にご来場頂いたお客様も、フローリング・石・畳など足裏から伝わる素材の違いに驚かれていました。