全館空調マッハシステムが家に優しいのは何故?
全館空調マッハシステムとは、どんなシステム?
家の中に1畳程度の大きさの「空調ユニット」を設け、汚れた空気をろ過して、快適温度に調整された空気を家の隅々まで送り届ける仕組みです。
一般的な空調システムでは、冷房時には12〜15度ほどの温度の空気、暖房時には45〜55度ほどの温度の空気を吹出口から吹き出します。一方、マッハシステムでは、冷房時には室温より2〜3度低い温度の空気、暖房時は室温より2〜3度高い温度の空気を吹出口から吹き出します。温度差が小さい(約1/5の温度差)代わりに、大量の空気(3〜4倍程度の風量)を吹き出しており、「大風量小温度差空調」であると言えます。
世の中にある空調システムの99%は、その真逆の考え方に基づく「小風量大温度差空調」であり、住宅用に「大風量小温度差空調」を用いたのはマッハシステムが世界初のようです。
また、吹出口から極端に冷たい風や熱い風が出ないので、気流を感じにくく、快適であると共に、家の隅々まで確実な換気ができ、結露が起きにくい、建物が傷みにくいなど多くのメリットがあります。
マッハシステムが家に優しいのは何故?
マッハシステムは年間を通じて温度・湿度を一定の範囲にコントロールしています。例えれば、美術館の貯蔵室のようです。
「マルシチの家」は基礎から屋根までのオール外断熱なので、居室以外の廊下やトイレ、玄関だけでなく、設備配線や給排水配管がなされている床下や天井裏、家を支える柱などの構造材なども、1年間を通じて居室と同じ温度・湿度となり、住む人にだけでなく、建物にとっても優しいシステムなのです。
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2021年・2022年 年末年始号」掲載)