レンガの特徴
1.耐久性
中空積みでつくられる空間は、風の通り道の役割を果たします。この空間が優れた呼吸機能を発揮し、結露を起こしにくく、躯体の劣化を防ぎます。また、レンガを基礎から積み上げた外壁は構造体に負担をかけず、タイル貼りのように剥離・落下の心配もありません。
2.経済性
レンガを外壁材として積んだ場合、メンテナンスはほとんど必要ありません。サイディング等の外壁材と違って10年、15年と経過した後の塗り替えや補修のための費用がかかりません。また、優れた断熱性・遮熱性により、冷暖房のランニングコストも軽減できます。
3.景観性
タイル・サイディングなどでは味わえない、レンガの厚みによる重量感ある本物の質感が得られます。レンガは焼き物なので、いつまでも変色せず、月日の経過とともに味わい深く、むしろ飽きることのない風格を増していきます。
4.遮音性
レンガを中空積み工法で積んだ外壁は遮音性が高く、外部の騒音もシャットアウトし、静かで快適な居住空間を提供します。
5.断熱性・耐火性
レンガの厚みと中空積みによる空間が、全体としての断熱性を高める役割を果たします。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせます。また、不燃性のレンガは防火性と遮熱性に優れた材料です。
6.耐震性
関東大震災では壊れ、阪神・淡路大震災では壊れなかったレンガ造り
関東大震災時のレンガ造りと阪神・淡路大震災時のレンガ造りとでは、工法に違いがあります。これまでの工法は、中実積み工法と言い、レンガと躯体の中空部をモルタルで充填する工法が主流でした。レンガと躯体は熱膨張や地震によって異なった動きをするため、損傷を受けやすい構造であったと言えます。
丸七ホームの工法は、中実積み工法と異なり、建物の構造的外力を受けない非耐力壁です。独立したレンガ壁を躯体から離し、適当な間隔で特殊ウォールタイで保持することにより、空気層を設け、別々の動きを可能にしました。これにより、躯体の荷重負担がなく、躯体への挙動の影響も少なくなります。