ビルトイン食洗機あれこれ
ビルトイン食洗機の選び方
ビルトイン食洗機のデザインには、海外で主流の「フロントオープン(左)」と国内で主流の「引出し式(右)」の2種類があります。どちらもキッチンカウンターの下に納まり、すっきりとした印象です。
見た目で分かる通り、「フロントオープン」は扉を下に開いて、2段もしくは3段あるカゴ状の引き出しに食器や調理器具をセットします。写真のMiele製45㎝食洗機では、約7人分の食器を収納可能です。
これに対して「引き出し式」は、食洗機を引き出し、上から食器を入れていきます。中にセットされた可動式のカゴをスライドしたり、折りたたみながら、食器や調理器具の形状に合わせて入れていきます。写真のパナソニック製45㎝ディープタイプの食洗機では、約5人分の食器を収納可能です。(ディープタイプとは、食洗機に深さがあるタイプのことを言います。他にミドルタイプがありますが、こちらは機器自体に深さがない分、食洗機の下に洗剤などをストックできる収納をセットすることができます)
現在、国産食洗機のほとんどが「引き出し式」で、国産では2機種と海外製品が「フロントオープン」を採用しています。
特に海外製品の場合、給排水スペースを隣接するシンクキャビネット内に設置するため、食洗機の庫内容量が大きくなり、大皿やパスタパンなども入れやすくなります。生活パターンにもよりますが、1日分の食器を一度にまとめて食洗機で洗うことも可能です。
国産品と海外製品の大きな違いがもう1つ。水が潤沢にある日本の製品には乾燥運転がありますが、海外製品にはありません。日本では、まだまだ手洗いした食器を食洗機で乾燥する場合もあるのですが、海外では省エネ&節水のため、洗浄から乾燥まで一貫した流れで食洗機を使用します。
ビルトイン食洗機使い方のコツ
【下準備のコツ】
①食器や調理器具に付着した残さいを取り除いてください。特にゴマやふりかけなどの細かい汚れは再付着の原因になりますので、さっと洗い流してください。
②鍋やフライパンの焦げ付き・こびりつきは食洗機の運転だけでは落とせません。必ず、事前に洗い流してから、食洗機にセットして下さい。
③魚の骨や爪楊枝、フルーツピックは要注意! 排水ポンプに入り込んでしまうと故障の原因になってしまいます。
④食洗機の運転終了後は、排水受け皿にゴミがたまっていないかチェック!
⑤洗剤は食洗機専用品をご使用ください。食洗機用の洗剤は、泡切れが良いように泡立ちにくくなっています。普通の食器洗い洗剤を入れてしまうと、泡あわになってしまい、食洗機の故障にも繋がります。
⑥食洗機にセットする洗剤は、少し多めの量がおススメです。排水管の汚れも一緒に洗い流していきます。洗剤が少なすぎてしまうと、排水管が目詰まりを起こしてしまう場合がありますので、要注意です。
【食器セットのコツ】
スプレーアームから噴射するお湯に食器がきちんとあたるように、食器や調理器は汚れた面を下向き、もしくは内側を向くようにセットして下さい。
【運転終了後のコツ】
①運転終了直後は庫内が熱くなっていますので、運転終了後1時間くらい経ってから開けてください。
②Mieleなどの輸入食洗機は、電力消費量を抑えるために、高温の湯で食器をすすいで、その余熱で食器を乾燥させる「余熱乾燥方式」を採用しています。そのため、運転終了直後は食器の乾燥状態が悪いように感じるかもしれません。もし夜寝る前に食洗機の運転が終了していたならば、少し扉を開けた状態にし、蒸気を飛ばしていただくと良いと思います。
うまく食洗機を利用すれば、節水・節電にも役立ち、食器の片付けの時間短縮にもつながります! また、手洗いで使用する洗剤の量も少なくなりますので、手荒れがひどい方には手荒れ改善にも繋がるかもしれませんね。
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丸七ホームは工務店でありながら、1989年からドイツ・ベッカーマンキッチンの日本総代理店です。今までに何百台ものキッチンを送り出してきたキッチンに関してはプロの工務店です。キッチンにお困りのことなどございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。