トイレの排水トラブル
トイレの排水トラブルを起こさないための予防策、そして排水詰まりが起きてしまった時の対策についてご紹介します。
トイレに排水トラブルが起きると
・トイレの封水がなくなり、家中に悪臭が漂います ・トイレの水が流れなくなります ・敷地内の排水桝から汚水が溢れたり、汚物が溢れたりします |
トイレの排水詰まりは、トイレットペーパーを一度に大量に流してしまったり、食べ残しや吐しゃ物を流したりすることが原因で生じます。また、本来トイレに流してはいけない紙おむつやオモチャ、ポケットから落ちたペンやハンカチ、小さな爪楊枝なども排水詰まりの原因になります。
排水トラブルを起こさないためには、トイレに余計なものを持ち込まないようにし、大量のトイレットペーパーだけでなく、「流せる」と記載がある製品(お掃除シートなど)も極力流さないようにしましょう。また、トイレットペーパーは「水に溶ける」と思われがちですが、厳密には違います。トイレットペーパーは短い繊維が絡み合ってできており、水に流す際にグルグルと撹拌されることによって、繊維がほどけてバラバラになるので、詰まらずに流すことができるのです。しかし、一度にたくさんのトイレットペーパーを流してしまうと、繊維がしっかりほぐれず、詰まりやすくなってしまいます。
もしトイレの排水管が詰まってしまった場合には、焦らずに次の方法を試してみて下さい。(トイレットペーパーや排せつ物以外の固形物による詰まりは、自力で対処しようとすると状況が悪化する場合がありますので、すみやかに専門業者にご相談下さい)
★ラバーカップがある場合
1.排水口を塞ぐようにラバーカップをかぶせ、溜まっている水が少ない場合にはカップが隠れる程度まで水を入れます。
2.排水口にカップを密着させ、静かに押しつけます。
3.力を入れて「グッ」と引き抜いてください。引き抜く動作が大きすぎると、水のはね返りがありますので注意して下さい。
★ラバーカップがない場合
重曹・酢(クエン酸)・お湯を使って詰まりを解消します。
1.排水口に重曹(150g)、酢(100ml)の順で入れ、50度程度のぬるま湯(バケツ1杯分程度)を少しずつ流し込みます。
2.重曹とお酢が混ざり合うと泡が立ってきますので、そのまま1時間ほど放置します。発泡が詰まりの原因にアプローチし、ほぐします。
3.最後にバケツに水をくんで、直接便器にゆっくり流します。水が流れれば完了です。
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2021年 春号」掲載)