設計のワンポイントアドバイス ~壁~
空間は、床・壁・天井の3つの要素で構成されていますが、今回は「壁」について、ご紹介したいと思います。
近年、壁の仕上げ材には、柄の種類が豊富なことからクロスを選択されるケースが大半ですが、他にも魅力的な素材があります。
最初は、桧と杉を組み合わせた「ウッドブロック」です。厚みの異なる板を組み合わせたブロックで、壁に張ると凹凸ができるため、立体的な面白さがあります。部分的に張るだけでもインパクトの強い仕上りとなり、玄関やリビングのアクセントとして使用すると華やかさが増します。
次は「塗り壁」です。鏝のパターンによる陰影が面白く、綺麗な仕上がりです。他とは少し違いのある雰囲気を出したい場合にお勧めです。写真は濃いグレーで仕上げていますが、様々な色目がありますので、空間のイメージに合わせた色選びが可能です。
続いて「フロアタイル」です。本来であれば床に貼るフロアタイルを壁に貼り、TVと一体になるようデザインしました。また、デザインだけでなく、壁の強度を確保し、掃除もしやすいという利点も兼ね備えています。
最後に「タイル」です。写真の建物では、大判タイル(幅600mm,高さ1200mm)を吹抜けの壁に貼りました。1階から2階まで、大判タイルで壁面を仕上げると豪華さが増します。
この様に、壁の用途や目的、こだわり等によって、素材を変えることで、さらに使いやすく、おしゃれな住まいを目指しませんか。