設計のワンポイントアドバイス~壁面利用~
壁に物を飾りたいけど、壁に穴はあけたくない。そんな時に磁石が活用できると便利ですよね。
そこで磁石が使える商品をいくつか紹介したいと思います。
1つ目は、マグネットがつく不燃化粧ボードです。不燃材なので施工場所を問わず、キッチンなど幅広い場所に使用することができます。表面は冷蔵庫のドアに使われる素材と同じなので、耐久性が高く、汚れなどもサッと拭き取れてお手入れも簡単です。また、不燃化粧ボードは切断も可能なので、お好みのサイズに合わせることができます。
2つ目は、壁紙仕上げ専用のマグネット下地です。こちらは直接表面に現れる仕上げ材ではなく、壁紙の下地材として使用します。表面は壁紙の仕上げとなるため、マグネット範囲が目立つことなく、使用していない場合でも空間の統一性を保つことができます。
下地材にはいくつか種類がありますが、2つご紹介させていただきます。1つ目はシートタイプです。保持力は10〜20%と弱いですが、安価で広範囲に施工できます。2つ目は鋼板タイプです。保持力は25〜35%と高いですが、鋼板なので切断ができず、サイズが限定的となるため金額も少し高くなります。
※ご使用になるマグネットの磁力(kg)×保持力(%)が保持できる重さの目安になります。
最後は、先ほどのマグネット下地の上に貼り付けて使用する黒板シートです。2枚を貼り合わせることで黒板のように使用でき、マグネットの他にチョークでも書き消しできるようになります。店舗・住宅どちらにおいても空間のアクセントになり、部屋の雰囲気を簡単に変えることができます。なお、保持力は15〜20%です。
これらの商品を使用することで、壁に穴をあけずに物を飾ることができ、しかも画鋲を用いるよりもおしゃれな空間とすることができます。お部屋の一部に、いかがでしょうか。
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2021年・2022年 年末年始号」掲載)