災害に備える~災害への備え~
敷地・建物への対策ができたら、日頃から家庭で災害に対して準備できることを確認し、実行しましょう。住宅における自然災害への備えは、住宅にできる恒久的な対策、家庭で行える応急的な対策の両方を伴っていることが重要です。
①家具の置き方を工夫しましょう
過去の地震において、多くの方が倒れてきた家具の下敷きになって亡くなり、大けがを負っています。大地震が発生した時には「家具は必ず倒れるもの」と考えて、転倒防止対策を講じておく必要があります。
②食料・飲料・生活必需品などの備蓄は十分にありますか
電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄しておきましょう。防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、普段の生活の中で利用されている食品等を備えると良いです。
※大規模災害発生時には、1間分の備蓄が望ましいとされています。
※飲料水とは別に、トイレを流したりするための生活用水も必要です。日頃から、水道水を入れたポリタンクを用意する、お風呂の水をいつも張っておく、などの備えをしておきましょう。
③非常用持ち出しバッグの準備はできていますか
自宅が被災したときは、安全な場所に避難し避難生活を送ることになります。非常時に持ち出すべきものをあらかじめリュックサックに詰めておき、いつでもすぐに持ち出せるようにしておきましょう。
④ご家族同士の安否確認方法は決まっていますか
別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には、災害用伝言ダイヤル「171」を使用すれば、伝言を録音でき、自分の番号を知っている家族などが伝言を再生できます。
⑤避難場所や避難経路は確認していますか
いざ災害が起きた時にあわてずに避難するためにも、お住まいの自治体のホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイトなどから防災マップやハザードマップを入手し、避難場所・避難経路を事前に確認しておきましょう。
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2020年 春号」掲載)