木材は「乾燥」が命
私たちは「木の家」をつくります
プランニングの自由度が高く、住んでからの改修も容易な木の家はライフスタイルの変化に合わせてフレクシブルに形を変えることもできます。しかし、使用する材料が悪かったり、家のつくり方によっては結露などで木材が腐ってしまうことも…。
「合名会社 白川口製材所」をルーツとする私たちは、特に柱などの構造材が活き活きと良い状態で、ご家族が安心して長く暮らせる「木の家」をつくります。
建物に使われる前の段階。柱などを製材する際に大切な「乾燥」について考えてみたいと思います。
木材は「乾燥」が命
木材の「強度や仕上がり」は「乾燥の度合い」によるところが大きいと云われます。
「乾燥」の効果として6項目が挙げられます。
1、寸法の安定性の向上
柱や梁の背割りの開き、羽目板・フローリングなどの隙間を小さく抑えられる
2、強度性能の向上
曲げや圧縮強さ、ヤング率がUPする
3、腐朽の軽減
カビや腐れが生じにくい
4、重量の軽減
運搬コストが小さく、作業性が向上する
5、長期たわみの低減
2階の床梁などのたわみが小さい
6、接着性の向上
集成材や積層材の製造には必須
工場から出荷した木材(構造材)の表面には、SD-20、SD-15などの印字が打ってあるものがあり、出荷時の含水率が20%以下、15%以下であることを現しています。通常は、使用する部位・部材によりますが、20%以下が適正な基準となります。
含水率は専用の測定器で、1本の木材につき6ヶ所を計りその平均値をとります。同じ木材でも計測する部位によってバラツキが生じることもあります。
ちなみに、生木(乾燥前)の含水率は、スギの辺材(白っぽい部分)が159%で心材(赤っぽい部分)が55%、ヒノキは辺材が153%で心材が33%としています。
一方、乾燥後は少なからず収縮や割れ・反りやひねりが発生しますので、木材乾燥に係わる者にとって、均一な品質を保つことは永遠の課題です。
古代の匠は、乾きや自重による収縮を予測し、建造時の材料の寸法や建物の大きさを割り出していたとされています・・・神業としか思えません。
木材の含水率(%)=(Wu-Wo)/Wo×100
Wu:乾燥前の木材の重さ Wo:全乾燥後の重さ
丸七ホームとルーツを同じにする、㈱丸七ヒダ川ウッドの原木の仕入~製材~出荷までの流れです。こちらの会社の低温乾燥機では柱材900本程度を1週間で乾燥させます。