家づくりの現場から ~フローリングの施工~
無垢フローリングの施工方法が、実は他社と異なります。
一般的に推奨されている施工方法は、夏場は無垢フローリングが湿気を吸って伸びているため、冬場に乾燥して縮んで隙間が大きくならないよう、強く打ち込んで施工します。逆に、冬場の乾燥している時期は、無垢フローリングが内部の湿気を吐き出して縮むため、名刺1枚くらいの隙間が空くよう、スペーサーなどを用いて施工します。これは、夏に無垢フローリングが空気中の湿気を吸って伸びることによる、突き上げを防ぐためです。
しかし、弊社では冬場の施工においても、無垢フローリングの隙間を空けずに施工します。その理由は「湿度」です。全館空調マッハシステム採用の「マルシチの家」は、湿気が高い夏でも、室内は常に快適な湿度に保たれているため、無垢フローリングが突き上げない程度にしか伸びません。
また、湿度を低く抑えることは、無垢フローリングだけでなく、他の木質系建材の劣化も防ぎます。住まいを劣化させる大きな原因の一つが「水蒸気を含んだ空気(湿気)」なのです。
(マルシチホーム家づくり通信「concierge 2022年 盛夏号」掲載)