マッハシステムと他の全館空調との違い
家庭用の壁掛けエアコン1台で家中の空調を行うマッハシステム。では、通常の全館空調とは何が異なるのか考えてみましょう。
マッハシステム(MaHAt システム) | 一般的な全館空調システム | |
全般 | ◎ 小温度差空調方式で、工務店が空調機本体(空調ユニット)を設計製作。住宅の寿命と同じ期間利用することを前提としている | △ 大温度差空調方式で快適性は個別エアコンに劣り、システム設計も困難。一定期間ごとに設備更新が必要、建設した会社以外では困難である |
暖房の快適性 | ◎ トイレ・廊下・天井・床下まで同じ温度。吹抜けの床と天井の温度差もほとんどない | ✕ 高温空気が直接あたると不快。部屋間の温度差が大きい |
冷房の快適性 | ◎ 全館がほぼ同じ温度。吹出し空気温度が室温とあまり差がないため、冷風感がない | ✕ 冷房は居室のみ、他の空間は成り行き(暖房も)部屋間の温度差が生じやすい |
除湿の快適性 | ◎ 再熱除湿を利用し、全館で50~60%の温度を維持可能 | ✕ 除湿は成り行き、家の断熱気密性能が良いほど湿度コントロールは困難 |
加湿の快適性 | 〇 推奨の加湿器を設置し、適正に加湿が可能 | △ 室温がばらつくため湿度もばらつく。特に室温の低い場所や部位は結露の恐れがある |
風の快適性 | ◎ 温度差が少ないため、風を感じることはほとんどない | ✕ 場所によって、冷たい風、熱い風を感じ不快 |
結露の快適性 | ◎ 見えないところの結露も起きにくい | △ 部屋間の温度差が大きく、さらに廊下や床下など空調が成り行きで、結露の可能性が高くなる |
イニシャルコスト | 〇 市販品で作成するため比較的安価 | ✕ 専門の空調設備のため高価 |
ランニングコスト | ◎ エアコンの性能を引き出すことにより、年間3~5万円程度(地域・設定温度により異なる) | ✕ 専用空調機の性能はあまり良くないので消費電力が多く、割高 |
設備更新 費用 | ◎ 故障部分の交換のみで、一度に多額の費用は不要。全て交換しても80万円程度。 | ✕ 200~300万円程度の費用が一度に必要なことも |
設備更新 程度 | ◎ 町の電気屋さんでも可能 | ✕ 専門性が必要。建築した工務店でないと困難 |
サービス | ◎ 工務店が行う。一部はユーザーでも可能 | 〇 専門の設備業者が行う |
一般的に、エアコンからは設定温度を上回る(夏は冷風、冬は温風)が出ています。
真夏にクーラーをかけたまま寝ると体調を崩しやすいとか、カフェで長居すると肌寒くなるのはそのせいです。
例えば24℃の設定でクーラーをかけていても、その吹き出し口からは14℃前後の冷たい風が吹き出しています。
身体にずっとそんな風を受けていれば不快になる事も頷けますね。
マッハシステムではその仕組み上、空調室で一旦気調してから各部屋に配分されることになりますので、お部屋の送風口から出てくる風は、ほぼ設定温度となる事がわかります。
ですから24時間エアコンをかけたままでも、体調を崩すということが起きにくいという訳です。