ウイルスや菌の飛沫対策もできる、マッハシステム
国内における新型コロナウイルスの感染は落ち着きつつあるものの、南アフリカで新たな変異株が見つかるなど、まだまだ楽観視できない状況です(2021年11月26日現在)。
この度、全館空調マッハシステムがウイルスや菌、それらの飛沫等による感染症の患者、および接触者と家庭内感染のリスクが少なく自宅療養することができることについて特許を取得しました(特許番号 第6940896号)。
全館空調マッハシステムは、家全体の空気を大風量で循環するシステムです。
このシステムを採用した住まいにおいて、ウィルスや菌、およびそれらの飛沫等による感染症に罹患した患者が自宅療養をする場合、隔離された自室に1時間当たり100㎥~200㎥の清浄空気を送り込み、2㎝程度開けた窓からその空気の量に相当する空気を全て屋外に排出することによって、家庭内感染を防ぐと共に、患者本人が隔離される自室は、既存の感染症病棟並みの換気による高い空気清浄度を得ることができます。
マッハシステムでは、各部屋や廊下・玄関・トイレだけでなく、床下や天井裏までの全ての空間で、3回~6回/hの空気循環量を確保しています。
すなわち、この空気循環量を確保する隔離された部屋の空気を100%屋外へ排出することにより、患者から排出される菌や飛沫等も全て屋外に排出できます。その際に行われる部屋の換気回数は、概ね3回~6回/hとなります。この換気回数は、既存の感染症病棟に必要とされる換気回数の6回/hに近い数字です。そして対応する空気は全て屋外に排出されるために、家庭内感染の可能性を大幅に減らすことができるのです。
入り口ドアのアンダーカットなどから戻ってくる空気を全て屋外に排出するために、窓に形成した2cm程度の隙間を開放し、入り口ドアのアンダーカットをソフトテープなどで塞ぎます。また外気を取り入れるために、空調室近くの窓を同様に2cm程度開ける必要があります。
このような対策で、夏は暖気、冬は冷気が外から隙間風程度ですが住宅に入って来るため、エアコンの電気代が100円~200円/日余分にかかってしまいます(家全体を24時間空調換気しており、省エネで均一な温度に維持するために負荷がかかります)。しかし、15日間療養したとしても、総額で1,500円~3,000円程度となり、家計に大きな負担なく、また家庭内感染のリスクが少ないため、患者が安心して自宅療養することを可能としています。