セミナー
先日、同僚の白井と共に、セミナーに参加してまいりました。
内容は、和の住宅設計についてでしたが、その中で少し面白い話がありました。
「和」という言葉の意味
1.日本
2.やわらぎ、なごやか
3.二つ以上の数を加えたもの
この3つ目の意味も日本らしさを表している。
日本の文化は、他国の文化を足し合わせて、現在の形がある。
例えば日本で用いる文字は、中国の漢字を取り入れ、仮名を生み出し、それぞれをうまく使っている。
住宅においても同じことが言える。畳に座り座卓を囲んでいたものが、欧米の文化が加わり、フローリングの上で椅子に座るようになった。しかし、今だに和室や畳コーナーは無くならない。工法なども一変した現在でも、和“風”ないし、和“モダン”へと姿を変えてきた。
また、講師の方の作品紹介もあり、いくつか拝見させていただきました。一貫して、軒が深く、大開口の窓があり、外部と一体的な意匠で、外構も含めて設計を行っているようです。縁側が多々見られましたが、屋根に覆われながらも、窓を開ければ外部の性質にもなり、これもまた外部との一体感を生むものだそうです。そしてそこから庭を楽しむことも、日本らしさだと捉えているとのことでした。和かなあ?と思う住宅もありましたが、講師の方が、「そう思われるかもしれないが、それでいいと思っている。真壁造りや畳があることだけが、和ではないと思っているから」と仰っていました。
元々アメリカで建築を学び、日本に戻ってきて、和の建築を続けてきた講師の方もまた、色々なものを吸収し、足し合わせてきたのだと思います。
頭が固い私は、その柔軟な考えを聞き、少し視野が広がったように感じました。
私ももっと色々なものに触れ、吸収し、お客様により良いご提案をしていきたいと思います。
注文住宅・外断熱「マルシチの家」 設計部 玉木
2020.1.27