難しい時代になりました。
みなさま、こんにちは。まだまだ寒いですが如何お過ごしでしょうか。我が社そして我が家ともおかげ様で、インフルエンザなどにかかる事もなく、全員元気に頑張っております。ここ数日は又寒くなり、北海道では-30℃になる所もあったようです。皆さまもどうぞご自愛ください。
さて、最近「引っ越し難民」なる言葉がニュースから聞こえて来て、調べてみると、どうやら引っ越ししたくてもできない人たちの事を指す言葉のようです。背景には「働き方改革」と「慢性的な人手不足」があるようですが、運送物流業界こういった動きは、我々の建築業界とも深く関係する話なので少し考えてみます。
私は全国のマッハシステムを使う工務店さんに、空調部材を手配する業務も行っておりますが、やはり最近は物流業界の働き方改革の一環として、「土日祝日には配送しません」と言われる事が多くなってきました。工務店さんとしては土日仕事したり、週明け一番から職人さんが仕事に掛かれるように、土日に入れておきたいという方が結構いるので申し訳ないのですが、トラックが動かない事にはどうしようもないので、納品日をずらして頂くようお願いをしています。又、運賃自体もガソリンの値上げと相まって、どんどん高くなっています。
問題は、我々戸建建築業界が、そのコストアップに対し転嫁する先が無い、という事です。幸いにも丸七ホームは忙しくさせて頂いていますが、全体の話として、人口減による着工戸数減の為、価格を上げたら仕事が取れないという考えが支配的ですから、結局運送コストなどのアップ分は工務店、又はその下の下請け先が持つ、という事になります。そうなると給料は上がらない、業界に入ろうという人も減り、人手が足りないから一人の負担が大きくなり、ますます業界から足が遠のく、という循環になっていきます。
恐らく引っ越しを含めた運送業界も長く、こういった問題にさらされていたのでしょう。私たちの業界も慢性的な人手不足を解消しようという動きがあり、外国の人を職人として育成するなど、それぞれ工夫をして乗り切ろうとしています。
昔24時間働けますか?というCMがありましたが、今の時代では美徳でも何でもなく、ただのブラックです。みんなが適正な賃金と適正な休みを取り、豊かで幸せな人生が送れますよう、努力をして行きたいと思います。
営業部 杉山 昌弘
2019.2.9