換気の大切さ
2019年12月末に中国の武漢市で原因不明の肺炎患者が報告されてから、わずか数カ月で世界規模の大問題になっている「新型コロナウイルス」。
愛知県では県独自の緊急事態宣言が発出され、生活の維持に必要な場合を除いた不要不急の外出・移動の自粛、「密閉・密集・密接」を避ける行動の徹底を要請されました。
毎日のニュース番組での報道、日増しに増える感染者、感染による死亡者数の増加…目に見えないウイルスの恐ろしさを感じます。
弊社では、現時点においてはマスク着用、手洗いやアルコール消毒によって、感染リスクの軽減をしながら通常営業しておりますが、今回の緊急事態宣言の発出を受け、よりリスクを回避するためにICTを活用したお客様との打合せ環境を整えてまいります。(マイクやスピーカー等の動作確認は不十分ではありますが、現時点でもWEB打合せは可能です。ご希望の方は、遠慮なく担当者までお申し付け下さい)
そして感染拡大を防止するため、私自身もそうですが、今までの生活で大きく変化したのは家で過ごす時間が増えたことです。そうすることにより、多くの人と接する機会の減少による感染のリスク軽減はできますが、生きていく上で必要な食料品・日用品の買い出し時に外出先から住まいにウイルスを持ち込む可能性はゼロではありません。
くしゃみや咳などによる飛沫感染・接触感染を避けた上で、家庭内での感染リスクを少しでも抑えるために有効であると言われているのが「室内の換気」です。
2003年に建築基準法において24時間換気が義務付けられるよりも前から、弊社では室内換気の重要さを訴え、家の隅々まで空気が循環し、新鮮な空気に入れ替えることができる第1種換気をお客様にお勧めしてきました。窓を開けなくても絶えず室内空気は入れ替わり、室内に澱んだ空気が滞留することはありません。春はPM2.5や花粉の飛散量が多いため、この時期はあまり窓を開けての換気はお勧めしておりませんでしたが、状況に応じて、部屋(住まい)の対角線上の窓を開け、一気に空気を入れ替えることもしながら、第1種換気を上手く活用して、家庭内でのリスクの軽減に努めていただきたいです。
新型コロナウイルスに関する情報収集をする中で、全館空調「MaHAtシステム」の壁掛けエアコンでもお世話になっているダイキン工業より、新型コロナウイルス感染拡大の解決につながる情報を発信するため、住宅における換気の基礎的な情報やその効果的な使い方を分かりやすく説明するページが公開されていることを知りました。
住まいの換気は、健康に直結します。「マルシチの家」にお住まいの方も、そうでない方にも大切な情報となりますので、ぜひご覧いただきたいです。
皆様、くれぐれも体調にはお気を付けください。
専務取締役 杉山 浩子
※「換気」に関する参考サイト
2020年3月23日 空気調和・衛生工学会と日本建築学会による発表
新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して(緊急会長談話)
2020年3月30日 空気調和・衛生工学会と日本建築学会による発表
新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して~「換気」に関するQ&A~
2020.4.12