心地のいい家づくり
新型コロナウイルスの影響による外出自粛も少しずつ当たり前となり、「住まい」に対する考え方が変わってきた方もあるかもしれません。
私自身も、ここ数年、友人たちと山でBBQをしながら過ごしたゴールデンウイークのお休みは自宅の大掃除に変わり、休み休み行っていた(ほとんど行けていなかった!?)スポーツジムはこれを機に退会、楽しみにしていたコンサートも中止、趣味のダイビングにも当然行けず、、、おうち時間が一気に増えました(^^;)
どうせ外出できないのであれば、限りある空間をより楽しく、快適で安全に、健康的に過ごせるためにはどうしたら良いかを考える機会になっています。
この1か月間で私自身が一番感じたのは、これからの住まいは「可変性・多機能性・安全性」が今まで以上に求められるのではないかということです。
中でも、テレワークは働き方の1つとして確実に浸透し、「在宅勤務にどのように対応して家づくりをするか」という今までにはない価値観が当たり前になると思います。
最初から書斎としてある程度のスペースが確保できれば良いのかもしれませんが、様々な要因で検討できないことも多々あります。独立した書斎ではなく、時間帯に応じて用途が変化する、在宅勤務にも対応可能な多機能空間が当たり前となり、同時に在宅勤務に適した設備も多く提案されるように思います。
そして、家で過ごす時間が増えるからこそ、「良質な住まいの空気」は今後ますます求められていくと実感しています。外気を室内に採り入れる際に有害物質を取り除くフィルターの高性能化、家全体にムラのない換気のあり方など、家族の健康を軸とした空気への考え方は、住まいづくりのスタンダードとなること間違いありません。
このような状況下だからこそ、肯定的にこれからの暮らしを、家族の健康を考え、今後求められる住まいの形を模索していきたいです。
専務取締役 杉山 浩子
2020.5.10