工場見学で気づいたこと
先日、友人が経営する、小牧市内の木工所にお邪魔してきました!
今回お邪魔した木工所は、実は日本に2か所しかないドラムスティックを製造している工場です。
最初に案内されたのは、ドラムスティックの材料となる木(シラカシ・ヒッコリーなど)を寝かせる倉庫で、木に含まれる水分を抜くため1年間寝かせます。
建築資材と同じですね! 現在、建築資材は機械で乾燥することがほとんどですが、ドラムスティックの場合は自然乾燥がまだまだ主流のようです。
続いて乾燥させた木材を機械で円柱状の棒にし、チップと呼ばれる先端を特殊カッターで削り上げます。
チップは丸型・卵型・樽型など色んな種類がありますが、ドラマーさんによって好みも様々。それぞれに合わせた大きさ・形状の専用カッターがあり、都度取り替えているそうです。そのため、膨大な量のカッターがあります。
チップ部分ができたら、スティックのエンドを整え、ペーパーで全体を磨いて、ワックス又は塗料で仕上げます。
・・・ここで完成!と思っていたら、違いました。
工業製品と言っても、相手は自然材料。自然乾燥させたからと言って、100%変形が出ないものではありません。スティックに反りがないかを検査し、反りがあったものは人の手と専用の道具を使って補正し、商品名をプリントして完成です。
やはり、最後の最後は人の手にかかってるんですね!!
そしてスティックの樹種、太さ、チップ形状そして使用する人によって、叩かれるドラムの音が全然違うそうです。なので、スティックが違えば、ドラムを叩く人が同じでも同じ音にはなりません。
・・・素人には分かりにくい部分ですが、面白いですね!
そして、普段にはない環境下に行くと、改めて気が付かされることもあります。
家づくりにおいても、たとえ同じ材料を使用しても、その加工方法、組み合わせ方、取り付け方、仕上げ方そして関わる人が違うと、できあがりは様々で、1つボタンを掛け間違うと不協和音を招いてしまうこともあります。
つくらせていただく住まいの1棟1棟において、その調和が大切なのだと気づかされる良い機会となりました(*^-^*)
専務取締役 杉山 浩子
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2021.11.15