キッチン機器取替のご相談
20年前に弊社にてリフォーム工事をさせていただいたお客様より、キッチンで使用している機器の取替えについてご相談の連絡を受け、ご自宅にお伺いしました!
ご使用いただいているキッチンは、弊社がドイツより直輸入でお届けするベッカーマンキッチンです。今は、お手入れのしやすいラミネートドアが国内外共に主流となってしまいましたが、家具調の、無垢の木の扉のキッチンをご愛用いただいています。とてもキレイにご使用いただいており、傷みが出てきた家電のみを取替えさせていただくこととなりました。
食洗機・ガスコンロ・ガスオーブン・レンジフード。どれも、キッチンには欠かせない設備機器であり、この20年でとっても変化のあった機器でもあります。
ちょっとだけ、それぞれの機器の進化をご紹介したいと思います(*^-^*)
まずは、食洗機。日本初の食洗機の登場は、1960年。なんと60年も前になります。当時の食洗機は洗濯機のように上面を開閉する、今とは全く異なるものでした。システムキッチン対応のカウンター下にセットできるモデルの登場は1988年。2000年くらいまではフロントオープンと呼ばれるMiele等の海外製食洗機と同じ形のものが主流でした。今では、「腰をかがめることなく食器を出し入れしたい」というユーザーの声からできたプルオープン型の日本独自の形に進化しています。
続いて、ガスコンロ。IH調理器の登場もあり、一時は劣勢でしたが、IHに負けじと大きな変化を遂げました。以前は、ガスコンロはIH調理器よりも安いものが大半で、価格を下げるためにガスにする・・・そんなこともありましたが、とろ火モード・オート調理機能・グリル部の進化など、気が付けばIH調理器よりも高額な商品もたくさん登場しています。お手入れもガラストップにゴトクが置かれている状態であり、吹きこぼれた時のお手入れもとってもしやすくなりました♪ 一昔前のことを考えると、本当に変わりましたね!
(リンナイ製ガスコンロ DELICIA)
最後にレンジフード。昔はどの家庭も、外壁面にはめ込まれたプロペラタイプの換気扇を使用していました。しかし、外気の風により換気量が少なくなってしまうなどの欠点があることから、安定した換気量を保てるシロッコファン採用のレンジフードが主流となっています。そして、何よりもお手入れが大変なのは、このレンジフード。油煙によって、フードが油でベタベタ、ファンの掃除も大変(>_<) その悩みを解消すべく、清掃面での進化がすさまじいです。今では、お手入れや掃除の手間が省ける「ノンフィルタータイプ」や「自動洗浄」の機能が付いた機器、他にも「汚れにくい素材」や「汚れが詰まりにくい内部構造」が採用された機器、「水だけでお掃除ができる」機器など、さまざまな便利機能や性能がついたレンジフードが多数販売されています。また、機能面だけでなく、デザイン性の変化も見逃せません。もはや、ライフスタイルの変化と言うべきでしょうが、以前は隠れた場所にあったキッチンも、今ではオープンな場所に変わっています。ダイニングやLDと一体となったキッチンでは、目線よりも高い位置にあるレンジフードはスタイリッシュにしたいもの。機能面はもちろんのこと、現在ではその意匠面も重要視される存在です。
(スタイリッシュなレンジフード ARIAFINA)
工事はこれからとなりますが、使い勝手も、清掃性もUPした設備機器と共に、これから長くご愛用いただきたいです!
専務取締役 杉山 浩子
2020.9.6