【 リフォームの耐力壁 】
前回、和風住宅の大幅リフォームの仕様決めが終盤に差し掛かった頃とお伝えしましたが、5月に解体工事が始まりほぼスケルトン状態から耐震工事、サッシ取付、断熱工事へと進み、造作工事も中盤となりました。
マッハ空調の導入と間仕切りを取り除き開放的な空間へ変わっていく反面、耐震性を如何に上げていくかが重要な所です。
築38年の建物の壁は竹小舞を編んで藁入りの土を塗り固めた「荒壁」で、そこに木の筋かいがどの程度入っているのか、非常に気になっていました。
結果は1階に6本、2階は0本。
耐震診断ソフトで建物耐力の評点を査定したところ0.2。
安全ですの評点は1.5以上で一応安全が1.0。
基準法の必要壁量からすると半分ほどしか満たしていませんでした。
荒壁が付いている壁にはステンレスブレースを使用し、新規の壁には木筋かいを制振効果のある金物で取り付けました。
合計41ヶ所の設置で評点はかろうじて1.0。
一応安全のレベルまでには引き上げることができました。
完成まで2.5ヶ月。
トリプルガラスで現場はやたら涼しいらしい。
設計部 加藤
2023.7.15