「基礎から屋根までの外断熱」と「換気空調」の大切さ
弊社の家づくりは、「基礎から屋根までのオール外断熱」と「換気空調(住まいの空気)」にこだわり、早25年経ちました。
1)基礎から屋根までのオール外断熱(高気密・高断熱)
外断熱は、熱容量の利用・熱橋・結露の防止を考慮する際にはベストな断熱方法と言えます。特に基礎と土台・柱を緊結するアンカーボルト等の金物類の結露防止には、基礎の外側に断熱する「基礎外断熱工法」が一番利に適っています。
2)換気空調(住まいの空気)の大切さ
私たちが一時も欠かさず吸っている空気が、もし汚れていたら皆さんはどうしますか?
汚れている空気には、車の排気ガス、粉塵、揮発性有機化合物(VOC)、ハウスダスト(ホコリ、ダニの死骸や糞)カビの胞子、ウィルス、黄砂、花粉、PM2.5など様々なものが含まれます。花粉については、約6割は窓や換気口から入り、その大部分は床に落ちています。また、外に干した洗濯物や、布団などにくっついて入ってくるものは約4割。こうなると家の窓は開けない方が好くなりますが、しっかり空気を入れ換える換気設備が必要になります。
そこで、弊社は色々な経験から自社開発の次世代全館空調「MaHAtシステム」を開発しました。このシステムでは、PM2.5や花粉・粉塵・排気ガス等有害物質を含む外気をフィルタで浄化し、熱交換換気ユニットで新鮮な外気を室温に近づけます。そして、この新鮮な空気を、1台の壁掛ルームエアコンと各室へ十分な空気を送るDCファンを取り付けられた空調室で、生活に適した快適温度(空気調和)にして各室に送ります。
ここで、室内の空気の汚れについて少し考えてみたいと思います。
室内を特殊カメラ(可視レーザー)で撮影すると、浮遊している埃が多いことに驚きます。皆様も結婚式の暗い場面で、新郎新婦をスポットライトで照らした時、浮遊している埃を実際に目で見たことがあるのではないでしょうか。実は一般的な住宅の室内空気は、外部より2倍も汚れていると言われています。気づかれていない方が多いと思いますが、実はこの汚れが喘息などの病気を引き起こす原因になっています。
次世代全館空調「MaHAtシステム」では、空調室に取り付けられた集中リターンフィルターに、空気中に浮遊するホコリが吸い寄せられるため、ハウスダストアレルギーの方にも安心してお住まい頂けます。また、絶えず新鮮な空気に入れ替わっているため、室内の二酸化炭素濃度を低くコントロールでき、快適な室内環境をつくりだします。
昨今、環境問題で花粉、黄砂、PM2.5などの有害物質について頻繁に報道されています。「住まいの空気」は、健康で生きていくためにはとても大切な要素です。
これからは“きれいな空気を買う時代”。近い将来、住まいを選ぶ上で今まで以上に重要視されることでしょう。
2016.10.30