気密測定
先日、新築の物件の気密測定を行ってきました。
そこで、今回は気密測定について説明したいと思います。
使用する測定装置は、送風機、流量測定器、内外の圧力測定器、内外の温度計などを使います。
気密測定用の大きなファン(送風機)で建物内の空気を外に排気し、室内の気圧を測定します。低気密な住宅の場合、隙間が多い為、ファンで排気しても隙間からすぐに外気が流入してくるので、室内の気圧に大きな変化はありません。それに比べ、「気密住宅」は小さな隙間しか空いていないので、排気すると室内側の気圧が低くなります。
この関係を利用して、「外に出した空気の量」「室内と外気との気圧差」を測ることで「隙間の面積」を計算することが出来ます。
結果を報告する前に、「C値」というのを説明したいと思います。
C値とは、住宅の気密性を表す値になります。建物の延べ床面積に隙間面積の割合で、この値が小さいほど、建物の気密性が高いことを意味します。
国の定めた次世代省エネルギー基準の「C値」が5.0cm²/m²
高気密住宅と謳っている大手ハウスメーカーの「C値」が0.8~0.6cm²/m²
そして今回の測定結果は………… なんと「C値」0.2cm²/m²!!
丸七の標準の「C値」は0.3cm²/m²なので、丸七がどれだけ高気密なのかが分かると思います。
外断熱・注文住宅「マルシチの家」
工事部 深谷 豊
2019.7.5