マッハシステム「フィルターボックスと電気式集塵機」
シックハウス対策として計画的に24時間(常時)換気をするシステムの設置が義務化されてから早いものでもう16年も経ちます。しかし、未だに十分な換気がなされずシックハウス症候群やアレルギーなどで悩んでいる人がいます。弊社は25年前から換気設備にこだわり14年前にマッハシステムの開発に着手しました。24時間換気には第一種全熱交換器を採用し、十分な換気量を計算した上で適切な機種を設置しています。
その外気をきれいにする役割で大切なのがフィルターです。マッハシステム専用フィルター(写真-1)はこだわりを持って作られています。
我が家は県道沿いに建っており、車の往来が多く、フィルターは1カ月も経つと(写真-1)のように“真っ黒”になっていしまいます。(※へパフィルターは一年使用した写真です)多くの人が、家でゆっくり過ごすのは就寝時です。この時くらいはきれいな空気を吸って疲れた体をリフレッシュしたいものですね!
■(写真-1)は、外気からの空気の汚れをシャットアウトするために設置された専用フィルターボックスです。このフィルターボックスには外気から侵入する虫を取り除く虫ネットと汚れた空気をクリーンにするフィルター、そして一番下にPM2.5を捕集できるヘパフィルターの合計3種類のフィルターが付いています。左側は新品の状態です。右側は設置して1ヶ月経った状態のフィルターです。外気のまま家の中にこの空気が入ってくるとしたら、なんだか怖い感じがします。
■(写真-2)は、電気式集塵機「ASC-300」です。大きさが0.3μm以上の微粒子は通過風量200㎥/hで95%以上を捕集。 2.5μm以下のPM2.5は通過風量300㎥/hでも95%以上を確保することができます。
この2つのフィルターは室内に新鮮できれいな空気を取り入れるための重要な部材です。
マッハシステムは、このフィルターで外の空気をクリーンにし、24時間換気ユニット(第一種全熱交換器)を経て、空調ユニット(空調室)に送られます。エアコンで適切な温度に調整してから各室内へ搬送されます。それゆえに換気されたクリーンな空気が各室内に温度差が少ない状態で提供することができ、「心地良い住まい」になるのです。
この心地良さを提供するには、建物の断熱性能と気密性能が良いことと換気空調設備が必要不可欠なものになります。日本の家は次世代省エネ基準として地域ごとに、北海道(Ⅰ)から沖縄(Ⅷ)までの断熱性能Q値と気密性能C値の最低レベルの基準を設けており、地域によっては断熱・気密性能が充分にできないハウスメーカーや工務店が多く存在しています。
2020年に予定されていた「省エネ住宅の義務化」を先送りしたのも、業界の認識や技術不足が原因であると報道されています。簡単に住まいを建て替えることはできないので、後々、後悔しないためにも「住まいの空気質や温熱環境による住み心地」についてもしっかりと考えていただきたいと思っております。
代表取締役 杉山 義博
2019.7.5