【全館空調リフォーム】
築37年のお住まいの全館空調計画に携わっています。
木造2階建てで延べ55坪程の和風住宅です。
3年前にも同じ規模のお住まいを改修しました。
仕様も共通する点が多く、壁は荒壁いわゆる竹小舞を編んでワラ混じりの粘土を両面に塗り込んだものを下地として仕上げ塗。間仕切り変更しない大部分はそのままとし、内外部に断熱材を施します。
基礎は逆T字型の地面からの立ち上がりが30㎝程の布基礎。床下には防湿コンクリートを打ち、基礎内断熱として換気空調します。
外部サッシは単板ガラスのアルミ製です。すべて樹脂製ペアガラスサッシに取り替えます。
屋根裏の梁組には丸太が使われていて、棟に沿った地棟に小梁が段違いに載っています。間取り変更によって柱を無くす箇所には、補強梁を添えて荷重を負担させます。
マッハ空調システムを取り入れることで、今まで細かく区切られていた各部屋が、間仕切りを無くすことで広がる空間と住みやすい動線とどこにいても快適な家に変わります。
空調室の効率のいい位置と天井のふところが狭い配管経路、熱交換器置き場とメンテナンスの方法など、検討しなければならない事柄は少なくありません。
費用は決して安価にできませんが、建替えするにはまだ早く住み慣れた家を少し残したいと考えてみえる方にはお勧めです。
設計部 加藤俊司
2022.11.14